食べるとはどういうことか~食は課題解決の万能薬

コロナウィルスによる新型肺炎が猛威を振るっていますね。
外側からの感染防止対策にくわえ、
内側からは免疫力を高めウィルスを跳ねのけたいものですね。

 

免疫力を高める食事とは(公益財団法人長寿科学振興財団)
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/menekiryokuotakamerushokuji.html

 

最近読んだ本のなかから紹介します。

 

人を良くすると書いて「食」ということを
改めて考えさせる本でした。考えるだけでなく、行動する。

 

私たちは良い人を育てる活動「食育」をとおして
食品ロス課題解決にとりくもう!

 

食べるとはどういうことか(藤原辰史著)

21ページ

「食べる」はネットワークに絡めとられている


1.食べるとは、その瞬間の満足で終わらないということ

  それまでの準備、食べた後の余韻。

  一瞬で終わることではなく、ある程度の時間のなかの持続的な営み

 

2.食べるとは、一人ぼっちで完結する行為ではない

  おいしかったものの記憶には、他人が絡んでくることが圧倒的に多い

 

3.食べるとは、味覚だけではなく、様々な感覚が一緒に働く行為

  たべるその一瞬だけを切り離すことができない行為

  おいしさは、なかなか言葉にならない。

  言葉にならない領域に一つずつ言葉を積み上げていく

  学問の基本的な営み。食について考えるにも欠かすことのできない心構え。

 

 

22ページ

わたしは大学教育において、教師の話を聞くことよりも、
共に学んでいる学生の話を聞くことのほうが
本質的に大切であるという信念をもっています

 

 

55ページ

「いままで食べたなかで1番おいしかったものは?」という質問をしています

高級店の〇〇を食べたという回答が少ない。
だいたい、ご家族とかお友達とか、自分の身近な人、
あるいは、すごく自分がお世話になった人とか、人との関係性で話をするという人が多い。

 

62ページ

自分たちの当たり前を考えることを哲学っていう

いきなりテストに出されて1時間で答えなさいというな
無理のような問題を考えるのが哲学。

スマホで検索しても見つからない問いを見つけて、
スマホが教えてくれない答えを求めて考え続けること。
それがすごく大事なんです

 

63ページ

どうして?なんで?ということを突き詰めていくことを、
とりわけ大学に入ったらやらなければいけないし、
今からでもどんどんやって、考える訓練をしておくと

将来、とても役に立つと思います。
そしてその時に、1番とっかかりやすいのが「
食」というテーマ

 

93ページ

「発酵仮面」と自ら名乗る発行の専門家小泉武夫さんは
発酵食のにおいは、体の匂いと近いといっておられます。
人間だって微生物の住処であって
肌の上や腸内でいろいろなものを分解してくれているからです。

においのするものを拒み、むやみやたらに除菌と殺菌を繰り返す現代社会は、
微生物との共同作業に対して敬意を払わない社会ともいえます。
発酵食を味わうことで、人間と微生物の付き合い方を、
そして異種の生物間の連携の美しさを味わってみるが違ってみるのは、
とても楽しいことだと思います。

 

115ページ

「土と内臓」は世の中の見方を一気に変えてくれる本です。
土壌内と腸内の世界が似ているという発見はとても刺激的ですが、
それとは別に面白いのは、著者がガンに侵されてから
食事を変えていくシーンです。

繊維質のたっぷりある野菜をたくさん食べて、
微生物の棲家を増やしていくことで、
体の免疫力を強くしようというプロジェクトは、
夫でもう1人の著者であるデイビット・モントゴメリーの
食事さえも変えていきす。

いまの肉中心の食事を見直すキッカケにもなる本。

 

141ページ

食べているけど、食べさせているんじゃないか。
自分が食べてると思ってるけど、常に他人からの目線を浴びながら、
それをインターネットという道具を通じて、
ここのフレンチを食べている俺はかっこいいと思われたい。

で、カシャッと写真を撮るわけですよね。
でも、ほんとにこのフレンチを食べたかったら、
カシャっとしている間に冷めちゃうじゃない。
すぐ食べたほうがおいしいわけですね。
でも、カシャっと、わたしもたまにするんで。笑

 

150ページ

1番大きな問題は、日本も世界もそうなんだけれども
食べ物が今大量に捨てられているわけ。

ものすごい大量に捨てられていて、
これだけでアフリカ大陸のサハラ砂漠以南の飢えている人を救える位、
日本人は捨てているんですね。

でももし、あなたが言ってくれたように、いろんな人に、
食べものってこんなに奥深いんだよってことを伝えれば伝えるほど、
ひょっとしたら食べものが捨てられる量が減っていくかもしれない。
それはあなたが世界を変えることになると思うんですよね。

 

食べものについては、自分がおいしいとか、
ただ食べるだけと言う感じではなかったんですけど、
その話し合いを通して、食べ物がいろんな方向に、人と人とか、
それ以外のものとかをつないでくれているんだなっていうことがわかって、
もっと食への感謝を伝えられたらいいなと思いました。

 

以上、ご覧いただきありがとうございました。
食がより良い世界の中心に在りますように。

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