今日より明日、進化するための食卓

高校教育の役割を再定義

「10年後、君に仕事はあるか?」藤原和博著
どきっとするタイトルの本を読みました。

この本は高校生向けに書かれた本です。
いま高校生をもつお母様方、お子様の高校生ご本人に
とても参考になるのではないでしょうか。

抜粋しながら今回の投稿といたします。
タイトルも内容もどきっとさせられます。
筆者は「高校の役割」を再定義しています。

 

254ページ
これからは世界主義前例主義事なかれ主義でどっちが無難かではなく、
修正主義先例主義断れ主義でどっち側がこの希少性を高めるだろう
という考えを基準に大切にして欲しいと思います

「可愛い子には旅をさせよ」が
未来社会にも通用する名言であると再認識されたのではないでしょうか

高校とは義務教育を通じてみんな一緒に育てられてきた子供たちを
それぞれ一人ひとりに引き剥がし個人として生きる準備をさせる

引き剥がすと言う言葉遣いは強すぎるかもしれません
でもそういう痛みを伴うものだと思うのです

ただ偏差値で振り分ければではない

僕はそうして引きはがされる高校生たちに
目には見えない武器を渡しながら
精一杯のエールを送りたい

この本はそうした思いによってつながると思うんです

 

偏差値主義で育ってきた私たち親世代の考えをシフトチェンジする時がきているかもしれませんね。

 

進化は、あたりまえのことの積み重ね

160ページ

昨日より今日、今日より明日、進化するには?

クレジット信頼を蓄積するためには、目の前の1人を大事にして、
地道に信頼と共感をゲットしていく以外に方法はありません。

この時間を短縮することができないのです。
そしてクレジットが高まれば、自然と、夢が現実になる確率も高まります。

信任の高い人物には応援団がつくし、資金的な援助も得られるでしょう。
何より、ネットワークが変わったので、流れる水のごとくにエネルギーが集まってくるからです。

繰り返します。一歩一歩クレジットを積み上げれば夢を現実になる。

 

当たり前のことを書いているようにも思います。
友達を大切にすることで、明日の進化になる。

もうちょっと話を平易にしていくと。
毎日の食事でも進化のためのトレーニングができる。

目の前の息子を大切に思い、食事をつくる。
そして「いただきます。」「ありがとう。」のコミュニケーションをする。
1日三食の相互感謝のスパイラルが、きっと息子さん(お母さん)をより良く進化するための潤滑油になる。

時短とメディアはもてはやし、いかにも自炊や家事に時間をかけることが悪のようなイメージがつきつつありますが、
親子のクレジットを高めるために、毎日大切な人と大切な食材をつかい美味しい食卓を囲む。

今も昔もより良い親子の時間をすごすために大切なことですね。

 

その他、気になる内容を抜粋いたします。
我が子の教育の参考に、また高校生自身の生き方の参考になれば幸いです。

正解主義の呪縛

 

62ページ
4択問題の選択肢はいつも他の人が提示してくれると言う態度

現実の社会では、この選択肢のことを仮説とよびますが実際には
いろはにの全てを自分で設定する必要が出てきます誰かが必ず与えてくれるわけじゃない

4つの選択肢の中に必ず正解があると思い込んでしまうこと正解主義の呪縛
頭を柔らかくしてどんどん仮説したよ修正していくいかなければならないこれを修正主義と呼びます

 

親が育った社会環境と現在は違いすぎます。
新しい時代を切り拓いていくために、親自身もアタマを柔らかくする必要がありそうですね。

 

ひとを育てるナナメの関係とは

 

70ページ
2003年からは杉並区立和田中学校で、保護者を含む地域社会の大人を参加させ、生徒のナナメの関係を育むスタイルが設定着した
授業と言うよりはワークショップのようなスタイルでコミニケーションを重視するから、アクティブラーニング型授業の手本となったハーバード大学のマイケルサンデル教授の白熱教室を普通教室でやる感じになる

 

研究所の地元でもナナメの関係をはぐくむために
キッズドリーム基山というイベントを開催しています。
アクティブラーニングを大いに参考にしたい。

 

分かっているような言葉グローバル人財とは

72ページ
次の5つのリテラシー(作法振る舞い)が身に付いている人の事(グローバルにも通用する人材)と呼ぶのだろう

1)コミュニケーションリテラシー
異なる考えを持つ他者と交流しながら自分を成長させること

2)ロジカルシンキングリテラシー
常識を全力で疑いながら柔らかく複眼思考すること

3)シミュレーションリテラシー
アタマのなかでモデルを描き、試行錯誤しながら類推すること

4)ロールプレイリテラシー
他者の立場になりその考えや思いを想像すること

5)プレゼンテーションリテラシー
相手とアイデアを共有するために表現すること

一つ一つのリテラシーに対応した具体的な授業は紙面の関係で載せられませんので、
高校生でも読める「たった一度の人生を変える勉強をしよう」を合わせて参考にしてください。

 

グローバル人財!?
分かったような気でいました。

 

86ページ
自分事で考えよう

 

210ページ
3歩目の踏み出には、この勝負の前までに君が蓄積した情報編集力が生きてきます。ここにこそ、練習選手選手が生きてくるのです。そして、ちょっとした勇気と無謀さも。

100万分の1の存在とは、同世代に1人と言う事

 

236ページ
万が一、日本が移民を大量に受け入れる政策に舵を切ったとしても多様性が増して人が鍛えられます。ましてや、アジアの中間層が30億人増えれば50,000,000から1億人のインバウンド観光客も夢ではない。やがて人口と同数の外国人がそこここを歩いている(都市部などでは街で見かける人の半数が外国人)と言う1300年前の平城京のような国際性が復活することになるでしょう。

 

ご覧いただきありがとうございます。
課題先進国の日本。

 

可能性にあふれる日本のこどもたちが、
どうなるか分からない日本の未来を切り拓いていく。

 

環境整備がわたしたち大人に求められています。
私たちは食の分野で前進していきます。

 

ご覧いただき有難うございました。