感動の源泉

新元号の生披露

新元号「令和」になりますね。
先日のTBS系報道番組「NEWS23」で
書道家・金澤翔子さんが新元号の書を生披露していましたね。

その金澤さんが、先日、福岡県久留米市の石橋文化ホールで
開かれたイベントに行ってきました。

 

福岡Session2019-共に生きる-(石橋文化ホール)

 

金澤氏ご本人の書も拝見。
また氏のお母さま泰子さんの講演も拝聴。

 

この親にこの子あり。
とても良い話を伺いましたので紹介いたします。

 

金澤翔子さんはダウン症の障害をおもちです。
翔子さんを産んだ当時、死ぬことも覚悟したと。
そこからどういうふうに生きていったのか。

 

いま現在ダウン症のお子様をおもちのご両親を
勇気づけられるように語られました。

 

壮絶人生!最初で最後の個展!?

 

翔子さんが幼少のころお父様が心臓発作で他界。
その半年後、泰子さんの実妹も末期癌で他界。
壮絶な人生を歩まれた母泰子さん。

 

転機は夫の遺言のようなメッセージ
「娘の翔子が二十歳になったら記念に個展でも開いてやりたいね」

その言葉を泰子さんがカタチにしました
最初で最後とおもって。

 

欲と無欲のはざまで

 

ところが個展来場者が、翔子の書をみて涙する。
そんな場面がいくつもあったそうです。

 

母の泰子さん(書道教室の先生)は言います。
「自分の書をみて涙した人などいない」

 

なぜか?
翔子は欲がないからだと。
唯一あるとすれば「人を喜ばせたい」
その一点で生きていると。

 

健常者のわたしたちは
人によくみられたい
人よりもよく生きたい
お金持ちになりたい

普段さまざまな観念のなかで生きています

 

ところが翔子さんはそれが何もない
生まれながらの心をずっともちつづけている

 

その純粋な心で書とむきあっているから
人の心を打つのではないかと
母泰子さんは語られていました。

 

純粋に「人を喜ばせたい」
僕らの推奨するおもてなしごはんにも
そんなまっすぐな心が根っこにあります。

 

ごはんでもてなす時間をとおして
大切な人が喜んでくれる
そして
穏やかな時間を共有できる

 

よりよい食事づくりと
よりよい社会づくりに
今後も貢献できれば幸いです。

 

金澤翔子さん、金澤泰子さん、主催のNPO法人らいふステージの皆様、
貴重な機会をいただき感謝申し上げます。